5の牌の読み

序盤に5が切られている河はそれ1枚でも強い情報量を持ちます。
それによって何がわかるのかまとめてみました。

發一萬五索五筒

序盤に5が切られている河とは例えばこんな河。
ヤオチュー牌が何枚か切られた後にいきなり5が出てきます。
これは注意して見る必要があります。
同じ真ん中の牌でも、4や6が切られているのとは明確に違います。

① タンヤオ率が減少

a. 五索七索八索

タンヤオという役は5の牌がキーになっています。
例えばこんな形から
タンヤオ役を固定するために8sを切る手順が出てきます。
面前ではあまりないですが、既に鳴いた手だとフリテンを嫌って8sを切るのが普通ですね。

b. 四索六索七索

例えばここから7sを切る手順はないので、4sとは明確に牌の機能が違っています。

c. 五索五索七索七索

このような飛びトイツを持っていた場合、5sを切る手順はありません。
大体7sが切られます。
赤の受けがなくなるからですね。

d. 二索二索四索四索

こういう形からも鳴きやすさや待ちの良さを考慮して4sを切る手順が出てきます。
5の牌ではこのような手順はないです。

e. 四索四索赤五索

赤を持っていた場合も46のフォローは外されやすいです。
これも5の牌にはない手順です。

f. 二索二索四索六索

このような形からもよく6sが切られます。

d. 一索一索三索五索

fを5が絡む形に置き換えるとこのような形から5sを切るような手順になるので、タンヤオにはなりません。

このようにタンヤオでは46の牌が要らなくなるケースはそれなりにあるんですが、5の牌が要らなくなるケースは少ないです。
明確に牌の機能が違うんですね。
鳴いた手を読むときなんかにも使えます。
特にaのケースが多くなるので。
不自然に5が切られている数牌の仕掛けはタンヤオよりもイッツー、三色、役牌を疑った方がいいです。

② ペンチャン待ち率が上昇

a. 一索二索五索

b. 五索八索九索

5の牌が要らなくなるケースはペンチャンターツを持っている場合です。
主に怪しいのは上の2つ。

c. 四索八索九索

仮に、4の牌が切られたとすると上のようなケースが想定されますが、

d. 一索二索四索

ここから4sを切る手順はほとんどありません。
4sよりも5sが切られた場合の方がペンチャンが残るケースが多く、その分ペンチャン待ちに刺さる確率も高いと言えます。
5のまたぎの3とか7とかはまったく安全とは言えないですし、後スジになったとしても割と危ないです。

③ 裏スジのリャンメン待ちが危険

a. 二索三索五索

b. 五索七索八索

同じ色のリャンメンターツを持っていた場合、5が切られやすいのは主に上の2つです。
これはどちらの場合でも5sの浮き牌としての価値が低いので切られやすいと言えます。

c. 四索六索七索

d. 四索七索八索

仮に4sが切られていた場合は上の2つが想定されますが、どちらも4sの価値は高くなっています。

e. 二索三索四索五索

f. 四索五索六索七索

aから4sをツモった場合はeに、cから5sをツモった場合はfになります。
上の2つを比較した場合、より価値が高いのはfの方です。
eは1234567sの7種の受け入れ。
fは23456789sの8種の受け入れがあり、fの方が1種多いです。
また、三面張になる受け入れもeは6sのみですが、fは3s8sの2種あります。
よって、cの4sよりもaやbの5sの方が切られやすいと言えます。
dに関しても4sの浮き牌としての価値がそこそこ高く、5sをツモってしまうと2度受けのリャンメンターツになってしまうんですが、3sツモでは二度受けではないリャンメンターツが出来ます。
aやbはリャンメンターツが出来る受け入れが1種しかない上に、その1種も二度受けになってしまうので価値が低いです。
序盤に5が切られている場合、裏スジのリャンメン待ちの可能性が高いのは、そういった牌の機能的な問題によるものです。
46の裏スジや裏裏スジよりも5の裏スジの方が明確に危ないと言えるでしょう。

④ 三色狙いの可能性が通常より高い

三色狙いの手であった場合、345、456、567の三色は5を三枚使うので考えにくいです。
となると怪しいのは123、234、678、789の4つになります。
この4つは三面子で5を使えない形になるので、5が余りやすいです。
加えて、上で上げたようなペンチャン残りのケースや、裏スジのリャンメンターツ残りのケースがあります。
12(89)23(78)といったターツが残りやすいことを考えると自然と123や789の三色に向かいやすいのです。
どちらかというと234や678の三色より、123や789の三色の方がより狙われやすいと言えます。
それは、123や789の三色の場合、ペンチャン、カンチャン、リャンメンと3種のターツが全て使えるからです。

a. 一索三索五索

123の三色狙いであった場合、このようなリャンカンの形から5sを切るのは自然ですが、

b. 二索四索五索

234の三色狙いであった場合、このようなリャンメンの形からカンチャンに固定するのは苦しいです。
234より123の方がカンチャンターツが扱いやすいと言えます。
ペンチャンに関しても234では使えないので123や789の三色の可能性がより高い
です。

⑤ イッツー狙いの可能性が通常よりやや高い

これは三色ほどではないんですが、イッツーの場合も二面子は5が使えない形になりますし、同色の5も2枚以上は使えませんし、ヤオチュー牌を使って面子構成できるので5が余りやすいです。
ただ同じことは46の牌にも言えます。
46が出てきたときと違うのは、5が出てきたときはタンヤオ率が減少してるので、相対的にイッツー率は上がるということです。

⑥ カンチャン待ちの可能性がやや高い

ペンチャン待ちほどではないですが、イッツーや三色狙いだとするとカンチャン待ちの可能性もやや高いです。

a. 一索三索五索

このようなリャンカン形から先に5sを切って、序盤からカンチャン待ちに固定することは通常はあまりないですが、手役狙いだとするとそれもあり得るので。
特に5が二色切られている河は手役狙いが濃厚です。
こういう場合は先切りのスジも信用ならないと思います。

⑦ 染め手狙いの可能性が通常よりやや高い

染め手の場合も2色で5が使えない形になるので怪しいですが、これは条件次第です。
序盤に字牌が多く切られていたり、河が三色にバラついていたりする場合は染め手の可能性は低いですし、その場合は他の手役の可能性が疑わしいでしょう。

⑧ チートイツ狙いの可能性が通常より低い

序盤に5が切られている河というのは派手に見えますが、意外にチートイツの可能性は低いと言えます。
赤受けで5を残すことが多くなるからです。
チートイツの河というのは5ではなく、46の牌が多く切られます。
5は切られたとしてもけっこう後の方になるので、三色やイッツー狙いの河とは一見似てるようですが違います。
三色やイッツー狙いの手は真っ先に5が切られますので。

⑨ チャンタ狙いの可能性が通常より高い

これは123や789の三色狙いの河と同様の理由です。
ただチャンタの場合、序盤から字牌は切られにくいので、河がより派手になりやすいです。

⑩ イーペーコーの可能性が通常よりやや高い

イーペーコーの場合も123や234では5が使えなくなるので、通常より少し可能性が高くなっています。
手なりの場合はまず出てこないはずの5が出てくる状態なので。

⑪ 打点が高くなりやすい

上の話を全部総合すると、序盤に5が切られている河は手役狙いの場合が多いので、リーチの打点が高くなりやすいです。
ただ、ドラがないから手役を狙っている場合もあります。
そのため、三色崩れのリーチのみだったりする場合もけっこう多いです。
他にはドラをたくさん持っていて、仕掛け役のイッツーや三色をつくりにいってる場合もあります。
三色ドラ1のダマテンとかも多いので、自分の手が極端に悪いときはダマテンにも警戒する必要があります。
総合的に考えてみると、序盤に5を切っている他家は打点が高くなりやすいので、警戒度を上げる必要があると思います。

⑫ テンパイがやや遅い

真ん中の牌が序盤に切られているため、一見テンパイが速そうにも見えますが、ペンチャン残りで愚形ターツを抱えているであろうということを考えると、やや遅いとみます。
タンヤオの可能性が低くなってますので仕掛けにくいですし、イッツーや三色の場合も仕掛けられる牌が限られているのでなかなか手は進まないです。
直後にリーチがかかるようなことは意外と少ないと思うので、速い巡目のリーチはあまり警戒しません。

5_1

実戦での例を挙げますと、ここから789の三色とイッツー両方睨んでまず5sを切ります。

5_2

次に5pよりもイッツーの見える2sの浮き牌の方が強いと見て5pを切ります。

5_3

愚形だらけで遅そうな手だったんですが、ツモが利いて7巡目にリーチといきました。
手役狙いが怪しい河になっています。
結果的にはイッツーも三色もつけられなかったのですが、河にはくっきりと手役を狙った跡が残っています。
待ちもペンチャン待ちが残ってしまいました。
三色やイッツーを狙っていると自然とこうなるのですね。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2016060623gm-0229-0000-63e0b9b6&tw=1

間○ケンの河

河に切られている同色の2枚の牌はそれだけで強い情報になることがあります。
特に注意して見るべきパターンをまとめました。

『間4ケンの河』

1. 一筒六筒 本命は2-5p(赤またぎが4-7pがやや危険)

2. 二筒七筒 本命は3-6p

3. 三筒八筒 本命は4-7p

4. 四筒九筒 本命は5-8p(赤またぎの3-6pがやや危険)

間4ケンは有名ですが、近年では統計的根拠のないものとして、他の無スジと危険度は変わらないものとされ、昭和の古い戦術やオカルトとされています。
しかし、通常の無スジと比べて危険かどうかはともかく、間4ケンが出来ている河は、同色ではほとんどのスジがまたぎスジになっていて、本命のスジが1本しか残っていません。
通常の無スジと比べて(宣言牌以外の)またぎスジが安全なのは確固たる事実なので、その色の本命スジ1本を瞬時に把握するために役に立つものと思っています。
例えば終盤に本命の残りスジ本数を数えて押し引きに反映させる場合などですね。
昭和オカルトとバカにせずにきっちり覚えておくと良いです。
ただし、赤またぎの場合、またぎスジでも危ないことには注意する必要があります。

四筒四筒赤五筒から四筒を先に切ったり赤五筒六筒六筒から六筒を先に切ったりすることはよくあることです。

ちなみに僕は2、3の本命スジは通常の無スジより危険と見ています。
それは前述のような赤絡みのターツフォローの先切りがないので、またぎスジは比較的安全で、逆に本命スジには赤が絡みやすいからです。
1、4の本命スジには赤が絡まないのでそこまで危険ではありません。
2、3の河には特に注意すべきと思います。

『間3ケンの河』

1. 一筒五筒 本命は6-9p

2. 二筒六筒 本命なし(赤またぎの4-7pがやや危険)

3. 三筒七筒 本命なし

4. 四筒八筒 本命なし(赤またぎの3-6pがやや危険)

5. 五筒九筒 本命は1-4p

間3ケンなどという言葉は誰も聞いたことがないと思います。
これは河に同色が2枚切られているだけでその色の本命のスジがなくなることが分かるというものです。
2、3、4では全てのスジがまたぎスジになるので、比較的その色の牌は安全になります。
1と5の場合でも本命は1本です。
2、3、4の河を見たら別の色が怪しいと見るべきでしょう。

『間2ケンの河』

1. 二筒五筒 本命は6-9p

2. 三筒六筒 本命なし(赤またぎの4-7pがやや危険)

3. 四筒七筒 本命なし(赤またぎの3-6pがやや危険)

4. 五筒八筒 本命は1-4p

間2ケンなどという言葉は誰も耳にしたことがないと思います。
単にスジの牌が2枚切られている河と言うこともできます。
特に注意すべきなのは上の4つのケースです。
1、4はその色の本命スジ1本で、2、3はその色の全てのスジがまたぎスジになるので、比較的その色の牌は安全になります。
これも2、3を見たら別の色が怪しいと見ることができます。

宣言牌の裏スジは安全か

「カンチャン切りの読み」
http://renrakujan.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-60df-1.html

だいぶ前の記事ですが特におかしなことは書いてないと思います。
今でも使ってる読みです。
要点をまとめると連続してないカンチャンターツ落としは危ないという話です。
なお、これよりも簡潔ですが、ほぼ同じ内容の話がコバゴーの「スーパーデジタル麻雀」にも出てきます。


_1

これを踏まえてこの場面を見てみましょう。
自分のリーチを他家視点から見てみたんですが、これは典型的カンチャン切りリーチですね。
連続してカンチャンターツを落としてないことから、ソバテンの可能性が増大し、5pが孤立牌だった可能性が薄くなります。
くっつきテンパイではないし、愚形残りで5pへのくっつき良形変化を見たわけでもないです。
5pはターツのフォロー牌だった可能性が高いでしょう。
ただ、今回は間に安牌が挟まれてないので信用度は少し下がります。
7sと5pの切り順が逆になっただけで、ただのカンチャンターツ落としだった可能性もありますからね。
捨て牌の7sの部分が字牌だったりすると、より確実な読みになってきます(字牌が手出しかツモ切りかを問わず)。
それでも7sより5pの切りが後になっているということは、7sより5pの方が必要だったということなので、やはりソバテンは警戒しなければいけません。
本命は556pから5pを切っての4-7p待ちです。
4-7pはただの無スジよりだいぶ危険なスジなので絶対に切ってはいけません。
と、ここまでは普通の読みなのですが。


_2

実際の手はこんなかんじでした。
4-7pではなくて、宣言牌裏スジの6-9p待ち。
複合形のフォローの5pを外して6-9p待ちなんですね。
連続してないカンチャン切りのリーチはこのようなパターンもあるということです。
これは偶然でしょうか?
レアケースとは言えない気がします。
5pが孤立牌ではないと読める以上、5pが5p周りのターツのフォロー牌となっていて、その周辺が待ちになっているはずというのはたしかな読みです。
その手牌構成パターンとしては556pから5pを切ったパターンが一番多いのですが、567788pから5pを切ったパターンも考えられるということです。

「宣言牌の裏スジは安全」というセオリーがあります。
石橋伸洋の「黒いデジタル麻雀」では例外は多くあるものの通常無スジよりは安全と書かれています。
平澤本にもそう書かれています。
一方、コバゴー本では通常無スジと危険度は変わらないとあります。
一体どちらが本当なのでしょうか。

僕は今回のケースについては宣言牌裏スジの6-9pはまったく安全とは言えないと思います。
それどころか通常無スジよりは危険じゃないでしょうか(4-7pよりはだいぶ安全だと思いますが)。
5pが孤立牌ではないと読めるので、複合形の6-9p待ちは本命とは言わないまでも、本命の次の次くらいには数えていいと思います。

整理すると、

a. 三萬三萬六萬七萬八萬五筒五筒六筒一索二索三索六索七索八索

本命はこれです。

b. 三萬三萬五筒五筒六筒七筒八筒九筒一索二索三索六索七索八索

c. 三萬三萬五筒五筒五筒六筒六筒七筒一索二索三索六索七索八索

d. 三萬三萬四筒五筒五筒五筒六筒六筒一索二索三索六索七索八索

e. 三萬三萬三筒四筒五筒五筒五筒六筒一索二索三索六索七索八索

他にはこんなパターンもあります。全部4-7p待ちです。

f. 三萬三萬二筒三筒四筒五筒五筒六筒一索二索三索六索七索八索

3面待ちの場合でも4-7pは当たります。

g. 三萬三萬六萬七萬八萬五筒七筒七筒一索二索三索六索七索八索

シャボで7pが当たるケースもあり、どちらかというと4pより7pの方が危険です。

h. 三萬三萬六萬七萬八萬五筒七筒九筒一索二索三索六索七索八索

i. 三萬三萬五筒七筒七筒八筒九筒九筒一索二索三索六索七索八索

j. 三萬三萬赤五筒五筒六筒七筒七筒九筒一索二索三索六索七索八索

k. 三萬三萬三筒四筒赤五筒五筒七筒九筒一索二索三索六索七索八索

4-7pの次に本命なのがカン8pです。
jは赤持ちだったりすると、打点充分なのでイーペーコーを捨ててカン8p待ちはありえます。
刺さるパターンが豊富にあり、放銃打点も高くなりやすく、これは通常無スジより危険と言えます。
スジだからといって8pは押していい牌ではありません(4-7p以外の無スジを押す方がまだまし)。

l. 二萬三萬四萬五筒七筒九筒九筒九筒一索二索三索六索七索八索

変則2面待ちのケースです。
これもスジの8pが当たりとなります。

m. 三萬三萬五筒六筒七筒七筒八筒八筒一索二索三索六索七索八索

n. 三萬三萬五筒五筒六筒七筒七筒八筒一索二索三索六索七索八索

そしてカン8pの次に本命になると思われるのが宣言牌裏スジの6-9p待ちです。
特に怪しいと思われるのがこの2つ。

o. 三萬三萬六萬七萬八萬五筒五筒七筒一索二索三索六索七索八索

カン6pの場合でも6pは当たります。
通常ここからはシャボに受けますが、場況次第ではカンチャンに受けることもあります(3mが枯れているなど)。
どちらかというと9pより6pの方が危険です。

p. 二萬三萬四萬五筒六筒七筒八筒九筒一索二索三索六索七索八索

q. 二萬三萬四萬五筒六筒六筒七筒八筒一索二索三索六索七索八索

他に6-9pが当たるケースとしては、ヘッドレスイーシャンテンから5p切ってのノベタンや亜両面待ちがあります。

r. 三萬三萬五筒六筒六筒六筒七筒八筒一索二索三索六索六索六索

ここから5p切って6-9p3mのエントツ待ち。

s. 三萬三萬六萬七萬八萬五筒七筒一索二索三索六索七索八索 ツモ八筒

t. 三萬三萬五筒七筒七筒八筒九筒一索二索三索六索七索八索 ツモ八筒

他に考えられるのはカンチャン待ちのテンパイから手変わりを引いて6-9p待ちになったケースです。
ですが、カンチャン即リー戦術が一般的になった現代麻雀ではこのケースは少ないと言われます。

u. 三萬三萬五萬六萬七萬五筒七筒八筒一索二索三索五索六索七索

三色を見て5pを残したケース。

v. 五筒六筒七筒八筒九筒九筒一索二索三索六索七索八索中中

w. 五筒六筒六筒七筒八筒九筒一索二索三索六索七索八索中中

他に宣言牌の裏スジが当たるケースとしてはこんなのもあります。
通常リャンメンを嫌ってシャボには受けませんが、片割れが字牌だったりするとシャボに受けることは普通にありえることです。
自分で1枚使ってる真ん中寄りの4-7pリャンメン待ちは弱いですしね。

x. 二萬三萬四萬五筒七筒七筒七筒九筒一索二索三索六索七索八索

これもなくはないです。
3pを切っているとはいえ、カン4pのテンパイになっても嬉しくないので、3pよりは暗刻くっつきの9pを残すと思われます。

y. 三萬三萬四筒五筒五筒六筒七筒八筒一索二索三索六索七索八索

この形は3pを切っているのでありえません。
実はこのパターンがなくなるので、その分6-9pは安全になるというのが石橋理論です(黒いデジタル麻雀より)。
ですが、3pを切っていることにより、その分5pが孤立牌だったケースや、ソバテンの3-6pが待ちになったケースがなくなるので、膨大な量の例外がなくなって、6-9pが刺さる確率ははむしろ増大すると思われます。

(5p周りの有効牌を先に引かない限り)5pに関連した待ちになっているはずということは、上に挙げたケースのうちのどれかということになってきます。
そうなると、6-9pが刺さるケースもそれなりに豊富にあることから、6-9pはむしろ危険と言えます。
通常無スジより危険と見ていいんじゃないでしょうか。
少なくとも安全とはまったく言えないと思います。

危険度=4-7p>8p>6-9p>その他無スジ

ただし、捨て牌に3pが切られていなかった場合は特に6-9pが危険とは言えませんし、安全とも言えません。
いろいろな角度から検証してみた結果、「宣言牌の裏スジは安全」というセオリーはまったく当てにならないか、むしろ危険であると結論づけました。
ただ、これがもし、宣言牌の裏スジに加えて、ワンチャンスという情報があれば話は違ってきます。
7pが3枚見えならmやnのケースはなくなりますから。

z. 三萬三萬三萬三筒三筒五筒七筒八筒一索二索三索六索七索八索

aa. 三萬三萬三萬四筒四筒五筒七筒八筒一索二索三索六索七索八索

捨て牌に3pを切っていることから、この形もありえないので、複合形以外の単純リャンメンにもほとんど刺さらないです。
あるとしたらsのような手変わり待ちのレアケースになってくるので。
となるとワンチャンスという情報が生きてきます。
ワンチャンスこそ当てにならないものはないですが、この場合は実質ノーチャンスに近いくらいの強い情報になるのです。

「宣言牌の裏スジは安全」は当てにならないセオリーですが、条件次第で使えることもあります。

手なりの河

最近、河を注意深く見ながら他家の手をおおまかに読むようにしてます。
実は最近まであまり河は見なかったんです。
何か仕掛けが入ってから、あるいはリーチが入ってからようやく河を読み始めるのがやっとでした。
何かアクションが入らない限り河を見てもよくわからなかったからです。
それが、3vdrさんとのツイッターでのやりとりや、黒いデジタル麻雀(石橋本)を読んでから何もアクションなしでも少しずつ読めるようになってきて、それからです河に注視するようになったのは。
例えば字牌よりも数牌が早いうちに切られている河は手にドラがなく、手役狙いで遅いことが多いとか、そういうことも読んでいます。


2015071416gm00290000f31e6465tw3ts5

例えばこの下家は典型的な手役狙いの河で、字牌がまったく切られていません。
こういう河でのこういう仕掛けは、ドラの役牌トイツを持ってないことが多いです。
ドラの役牌トイツがあれば、無理に染めに行かなくても、ドラの役牌のトイツさえ鳴ければ満貫になるからです。
そのため、このドラはたぶん鳴かれないだろうと思って早いうちに切ってしまいます。
これは仕掛けの読みですが、実は何も仕掛けが入っていなくても同じことです。
手にドラを持っていなかったり、持っていてもポツンと浮いていて使えなかったりする時は、守りを固めるために字牌を抱えたり、手役狙いで打点を補おうと字牌を抱えたりします。
そういう意味では対面もドラのトイツは持っていない可能性が高いです。
いきなり序盤から真ん中の5とかが出てきたりしてるし、こういう捨て牌はたまにめちゃくちゃ早い手で数牌抱えすぎて余ってる場合もあるんですが、チートイツ、ホンイツなどの手役を狙ってる場合が多いです。
もし役牌のドラトイツ持ってるとしたらさっき言ったように無理に染める理由がないし、チートイツ狙いの場合も同様で、わざわざ仕掛けも効く速いメンツ手を捨てて面前の遅い手を狙いに行きません。
ドラトイツの場合は手なりで手を進める傾向があり、捨て牌にもそれが表れるということです。
実際このドラは鳴かれませんでした。
こんなかんじで序盤の捨て牌からもおおまかにドラの所在や手役を読むようにしています。
僕は仕掛けの手(下家の手)に関してはだいぶ前からそういう傾向があるのはなんとなく感じていましたが、面前の手(対面の手)にもそういう傾向があると感じ始めたのは最近になってからです。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2015071416gm-0029-0000-f31e6465&tw=3


2015071601gm002900002dfd44f8tw1ts0

序盤から河をよく見るようになったため、以前だったら気付けなかったような卓上の異変に気付くことがあります。
これは河の様子からソーズで染まっていることはまずないと思ってラフに8sを切ったのですが、鳴かれてしまいました。
これはちょっと妙です。
下家の仕掛けは西ポンして7p手出し、發ポンして2m手出しで、染まってるとしたらマンズに違いないと思っていたので。
しかしこの後に手出しで出てきたのは9mでした。


2015071601gm002900002dfd44f8tw1ts_6

以前だったら染まってない=安い可能性が高いと高をくくって舐めてかかっていたかもしれません。
でも、これは明らかに変なところがあるのです。
役牌トイツが2種あってソーズのターツも2種あって、何故染めに行かなかったのでしょうか?
染めれば満貫あります。

なのに序盤の捨て牌を見ても早いうちから字牌を切ったり、ソーズのカンチャンターツ落としが入ったりして、手なりで手を進めているような河をしています。
もし役役のみの2000点で終わらすならあまりにもったいないことです。
それは当然下家も分かっていてなお、他にもメリットがあると判断して、そちらを優先したということです。

それはズバリ言うと、ドラを持っていて打点充分だからに違いありません。
そう考えると、ドラトイツで愚形を含む待ちか、ドラまたぎの3900以上の良形待ちかどちらかだと思います。
2000点で終わることはまずないと考えます。
3900なら良形だというのは、愚形の3900程度なら満貫の染めを狙いにいった方が割に合うと思うからです。
遠い満貫よりも、スピードがあり、和了りやすい3900で良しとしたということじゃないでしょうか。

そう考えると、危ないのはドラまたぎの1-4p、赤またぎの3-6m、4-7m、3-6pあたりで、ドラトイツだと考えると2m手出し付近の1-4mあたりです。
逆に安全そうなのは赤の絡まない5-8p、5-8sとマンズ以外の愚形待ち全部ということになります。
最後あたりに出てきた2m手出しを見ると、マンズのターツかヘッドを持っているのはほぼ間違いなさそうだと思うので、ドラヘッドのピンズやソーズ待ちはほぼありえないと考えます。
マンズヘッドの赤またぎ3-6sもさすがに不自然すぎるので通りそうですが。


2015071601gm002900002dfd44f8tw1ts_5

下家の手は最終的にはこういう形でした。
ちょっと想像していたのと違いますが、一応3900良形です。
僕はというと危ないと感じていた4mは止めて、8pや8sは通ると思っていたのでラフに切っていきました。
おそらく、打ち手のレベルが上がるほどこの読みは通用すると思います。
満貫見える手を2000点で終わらすとは到底思えないからです。
手なりで打っているように見える河は、一見何の変哲もないように見えるのですが、ドラを持っていることが多いので注意が必要です。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2015071601gm-0029-0000-2dfd44f8&tw=1

ラグ読み2

2015030708gm00a900002895dbc6tw2ts4

前巡の3sとこの6sでラグがありました。
こういう時は大体下家がソーズのメンツを持っていることが多いです。
3sポンラグで6s偽ラグのケースとか、両方偽ラグのケースは稀なので。
3sと6sでラグということは345か456のメンツを持っていることが濃厚です。

2015030708gm00a900002895dbc6tw2ts4_

リーチの一発目ですが、4sを押してみました。
自分の手は押すかどうかは微妙なところです。
愚形のチートイドラドラで、上家はピンズのホンイツで仕掛けていて、大体テンパイしていそうなので、ピンズの危険牌は押せません。
なので、ダマにしておいて、ピンズの危険牌掴んだらオリる構えをとっておきます。
問題は下家のリーチにどこまで押すかなんですが、萬子の危険牌もあまり押したくないところです。
ここでラスに落ちるのは不味いので。
しかし、ソーズは無スジでも押していけると思いました。
4sも、ど真ん中の両無スジ牌とはいえ、たぶんそこまで危険ではありません。
もし刺さるとしたら、45566、23456、33455、34556とかそういう形。
全部の可能性は想像できませんが、いずれにせよ345か456にターツが重なったような形です。
23、56、35みたいな単純リャンメン、カンチャンの形はないので、その分放銃率は低くなるはずです。

2015030708gm00a900002895dbc6tw2ts_2

2sも同じ理屈で押します。
ちょっと想像してた形と違いましたが、やはり下家はソーズの345を持っていました。
下家はクイタンヤオで仕掛けの利く形だったから3s6sでラグがかかったんですね。
リーチに全部オリてたらキリがないので、ギリギリ押せるところは押して和了りを拾いたいところです。

被先制リーチ時の他家の動向

久しぶりに鳳凰卓を打っていますが、他の卓とは異質なものをずっと感じています。
以前にも何百戦か打ったはずですが、こんなに異常な卓だったけなと今更ながらに思いつつ、この卓でしかやらないような戦術というか、必要な対応とか、そういうものがたくさんあることに気付かされました。
それをこれから1つ1つ覚えていかなくてはならないなと思います。
その1つでもあるのですが、今回記事にするのは被先制リーチ時の他家の動向についてです。


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これは先制リーチを受け、一発消しも兼ねつつ、クイタンヤオで押し返しを狙おうということでしょうか。


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実はそうではありません。
単に一発消ししただけです。
さすがに親かぶりするのは拙い。
一発ツモされて親かぶりすると、普通に手詰まりして刺さるのと大して変わらないくらいのダメージを受けてしまいます。
まだ南1なので、普通に収支的に考えれば一発は消しとく方がいいと思います。
ただ押し返しの手順は残しませんでした。

西家と北家が一発目に無スジを押してきているのが気になるんですよね。
これは他の卓なら気にも留めることはなかったでしょう。
普通に親番で安牌だけ切りながら押し返す手順が残るなら、当然素直に真っ直ぐ手を進めます。
ただ、ここは鳳凰卓。
まだ浅いですけど、今まで打った経験というか、感じた感覚としては、先制リーチの一発目に無スジ押してくるメンツが居るってめったにあることじゃありません。
それくらい鳳凰卓って異常なところで、先制リーチが打たれた瞬間に水を打ったように場が静まり返るというか、一瞬ヒヤっとするような肌寒い空気を先制リーチが打たれるたびに感じます。
普通は空気の読めない人が1人は必ず居るもんです。
だから気にも留めないですし、誰かが押し返してくることも当然あるだろうし、リーチをかぶせられて手詰まりしてしまうこともたまにはあるでしょうが、いちいち気にしてたらキリがない。
自分は和了りの可能性が残るなら、自分の都合でひたすら和了りを追っていくだけです。

でも鳳凰卓ってそういうところじゃないんですよね。
先制リーチの一発目に無スジの危険牌は押してこないです。
普通はベタオリで、押し返すにしても安牌切りながらがせいぜいです。
だから、これは相当な覚悟を持って臨んでいると見るべきなんじゃないでしょうか。
よほどの手が入っているか、かなりテンパイが近いのか。

もっとも安牌がなくて手詰まっている可能性もあります。
それを考慮に入れたとしても、2人も押している人が居るのは確実にやばいです。
どちらかには確実に手が入っているはず。
どう考えても自分の出る幕じゃないって気がします。
なので今打たれた7sを合わせておきました。


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6sも西家北家両者に無スジで危険なので今のうちに打っておきましょう。
今後追っかけリーチをかぶせられて2件リーチに対応させられることが予想されます。


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6sをツモり直したんですが、ここらでちょっと押し返しというか、ケイテン取りの手順も残しましょうかね。
ノーチャンスの8s2枚があり、6sもトイメンにはほぼ安牌になったので、受けは充分と判断しました。
アサピン本にも書いてあったケイテン取りの手順ですが、今回みたいに明らかに不穏な空気が漂っているときは手を整えることを考えてはいけません。
充分に安全を確保してから手を整えることになります。
このへんの微妙なさじ加減は難しいです。
一見打牌がふらふらしてるように見えて、刻一刻と変わる場況に対応したつもりですが。


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やはり来ました追っかけリーチが。
チーして一発消しした後も安牌は充分ですね。
もし追っかけリーチを警戒していなかったら安牌はかなり心もとないものとなっていました。
2pポンは確実にしていたでしょうから、8s2枚では凌ぎ切れるかどうかというところですね。
今まで気にも留めていなかったものの、鳳凰卓では先制リーチに他家がどう対応するかをしっかり見ておかなければなりません。
そこまで気を回すのは打っててしんどいですけどね。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2015012911gm-00a9-0000-328cfe4a&tw=0

ラグ読み

鳳凰卓で生き残るためのラグ読みを研究しています。
これは牌譜を見返してもよくわからないので、実戦で常に意識する必要があります。
意識しすぎるとそれに気を取られて、手づくりや押し引きがおろそかになってしまう諸刃の剣です。
基礎的な雀力を身に付けた上でやった方がいいです。
または観戦で他家の手牌を伏せてやってみるといいです。
そろそろ基礎的な部分での伸びシロには限界を感じたので、取り入れてみることにしました。

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この8pをトイメンが切った後、東家がツモるまでの間に、かすかに間がありました。
西家が8pをトイツで持っている可能性もあるのですが、東家が8p切ったときにラグはなかったような気がするので、東家が8p周りのメンツを持っていますね。
67pや34567pからひとまずはスルーってこともあるのですが、8pを東家が自分で切っているので、8p受けのターツは持ってないはずです。
8pでラグがかかるメンツのパターンは789p、678p、567pの3つです。
9p8pと手出しで切っていることから、789pはなさそう。
567pか678pです。
もっとも偽ラグの可能性があるので、これはあくまで仮説です。

_2

ここでもう一度、トイメンが8p切ったところでまたラグがありました。
これは本ラグに違いありません。
二度同じ現象が起こったことで、仮説が立証を果たしたと見ます。

_3

次に親が5pを手出ししてきました。
これにはピーンと来ました。
赤5pとの入れ替えです。
なんか変なところから5が手出しで出てきたな、と思ったら大体赤との入れ替えが多いからです。
よく見たら8pが全部見えてるので、567p持ちから赤5p引いて、手出しで5pで間違いないですね。

_4

ということはこんな7pは一応無スジですけど、大体通ります。
567のメンツがあって、さらに56を持っていて、さらに5pが余ったみたいな形はありえないからです。

赤五筒五筒五筒六筒六筒七筒

7pがもし刺さるとしたら、こんな形から5p切ったってことです。
その前に何故自分で8p切ってるのかってことになりますし、その後に切られた8pも何故鳴かなかったのかってことになります。
押し返せる状況じゃないですけど、こんな7pは9分9厘通るんじゃないかと思って切りました。
残念ながらこの読みは意味がなかったのですけど。
まぁ、可能性は薄いですけど、9sが通って4p引いてタンヤオでテンパイすればひょっこり和了れたかもしれないですね。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2014052908gm-00a9-0000-3ddd2799&tw=1

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