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2019年12月

三人麻雀の極意~レビュー

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初の実用的三麻戦術本

\(^o^)/★さん(オワタ)の「三人麻雀の極意」を読みました。
発売当時は三麻のモチベーションが低下してて、今更ということになってしまいましたが。

初代三麻天鳳位が解説する初の実用的三麻戦術本ということで、三麻打ちで強くなりたいならこの本を読むしかないですね。
もちろん四麻戦術本は世の中にたくさん出回っているし、四麻戦術本を参考にしてもいいのですが、この本は三麻のフィールドに特化した内容になっています。
その全てが三麻ならではの状況から判断や思考を解説する内容で、四麻戦術とかぶる要素がほとんどありません。
特にツモり損ルールの天鳳を前提としているので、非常に限定的ですが天鳳の三麻を打つ人や、これから打ちたいと思っている人におすすめです。
ツモり損以外の三麻を打つ人にとっては、本書の戦術は守備的すぎると思うので、そのへんは念頭に置いた方が良いでしょう。

手堅くゲームの主導権を握る麻雀

僕からすると、ツモり損ルールを前提として考えても本書の戦術は守備的すぎるかなと思います。
役牌を大事にし過ぎるところ、ダマテンに比重を置きすぎるところが特に気になります。
三麻は字牌の価値が上がるというのが著者の考えですが、ここは自分とまるで逆の考えで、僕は字牌の価値は下がると考えています。
四麻より役牌はもっと雑に扱っていいというか、孤立19牌を大事にすべきかと思います。
というのは三麻にはチーがないので、役牌は特急券にならないからです。
それに役牌を絞る必要はなく、リーチを打たれるより役牌を鳴かせた方が打点が読みやすく、対応しやすいとも考えています。
著者は逆に、三麻のリーチをあまり評価していないから鳴きが強いと考えていて、守備面でも字牌は有効で、他家のキー牌を抑えて押し引きを決める権限を持つという観点からも役牌を持つことは重要と考えていると思います。

これは派閥みたいなもので、強者どうしでも考え方が真っ二つに別れているので、どちらが正しいとか間違っているとかではありません。
私も字牌を重視した打ち方をしていた時期もあったけど、やっぱり合わないなと思って止めたのです。

リーチに関しても、ツモり損の三麻は例えば親の満貫をリーチしてツモって跳満だと12000点で、出和了りの満貫12000点と変わらないじゃないかという指摘があるのですが、実はダマテンの満貫って出和了りするよりそのままツモっちゃうことが多いので、リーチしてないと4000点の損失があります。
この損失はバカにならないし、8000点にプラス4000点のアドバンテージがあったらその後の展開がだいぶ変わってきます。
四麻と違って親満和了れば安泰というわけにはいかないので。

あとドラの見切りも少し早いかなと思いますし、僕とは全然違うなと。
著者はリーチやドラによる加点をあまり重視していなくて、確実な加点や局消化を重視していると思います。
これは繊細な他家への対応や慎重な打ち回しに自信があるからだと思われ、野球の解説でよく先制点をまず取りにいって試合の主導権を握ることが大事とか言われるのですが、あれとたぶん同じです。
投手力や守備に自信があれば大量点は要らないので、バントで手堅く点を取りに行くという作戦も有効になってきます。
だからまずはゲームの主導権を握ることが大事ということなのでしょう。

この打ち方はけっこうしんどいです。
競った展開でシビアな判断が求められることが多くなってくると思われるので。
一言で言うと手堅いというかんじです。
私の方がもっと大味な麻雀を打っていて、取れるときに出来るだけ点を取って楽に逃げ切ろうという考え方をしています。
私には著者(オワタさん)の打ち方はちょっと真似出来ないし合わないなと感じます。
同様に合わない人も居ると思われるので、ちょっと窮屈に感じたり性に合わないと感じたら、別のアプローチを考えたり試してみると良いでしょう。

慎重かつ繊細な打ち回し

もちろん回し打ちやテンパイ料や好形に拘る考え方とか同意出来る点も数多くあるし、概ね間違ったことは書かれていないと思います。
個人的にすごくいいなと思うのは立体図が天鳳のスクリーンショットになっていることです。
僕が天鳳を打ち慣れてることもあるのですが、明らかにこの方が見やすいです。
他の戦術本もこうしてくれたらいいのになと思いますね。

元々本を読む前から他人の戦術を取り入れようという気はありませんでした。
ただ他人がどう考えて麻雀を打っているのかが気になっただけです。
オワタさんとは三人麻雀で当たったことはないんですが、四人麻雀では鳳凰卓で何度か同卓しましたし、三人麻雀同様に慎重かつ繊細な打ち回しが特徴的な打ち手のようです。
オワタさんに近い考え方をする打ち手も三麻鳳凰卓には居ます。
自分はこうは打たないとしても、他人がどう考えてどう打ってくるかを想像することは、麻雀をやる上でも大事なことなので。
考え方が自分と合わないなという点はマイナスではなくて、逆にプラスと考えています。
三麻データ本のような細かく詳細な状況判断を追及するというよりは、
打ち手の基本的な考え方や思考、大まかな方針がよく分かって良かったと思います。

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ハイテイと流局の考え方【三麻】


_1

テンパイ料とハイテイ操作の考え方は三麻独特のものがあります。
流局まであと僅かなので、ここで形式テンパイを取って、テンパイ料を獲りにいこうと考える人も居るかもしれません。
鳴けばリーチ者のハイテイをずらすことも出来ます。
テンパイに取って出て行く發は完全な安牌。
仮に14巡目あたりのケイテン仕掛けの鳴きを統計データで採ったとすると、明確に鳴き有利となるはずです。
テンパイ料が少ない三麻でもそれは変わりません。

しかし私には知識ではなく経験があります。
過去に三麻を打ってきた経験で似たような状況を思い出しながら、今後の展開を予測しました。
まず直感的に閃いたのは、西家が明らかにベタオリしている状況なので、8sが合わせ打ちされる可能性が高いということ。
その次に考えたのがリーチ者のハイテイをずらすのではなく、消すことは出来ないか?ということです。


_2

ということでここは一旦スルーして西家が合わせてくるのを狙い打ちしました。
これを鳴く方がリーチ者のハイテイを消した上でツモも1つ減らすことが出来るので、かなり有利になります。
瞬間だけ切り取って考えれば、さっきの東家からポンすることは有利に思えますが、過去の経験から西家が合わせ打ちしてくることを直感的に感じたので、自分にとってさらにより良い展開に持っていくことが出来ました。

とはいえ、西家が8sを持っていないこともあります。
その場合は北がもう1枚山に残っているので、流局までに自分か西家が引ければリーチ者のハイテイを消せます。
他にも下家がカン材を何か持っていて、流局までにカンをしてハイテイを消してくれる可能性もありますし、自分が鳴くことでそれらの可能性を消してしまうことにもなるので、総合的に考えて①の状況から鳴くのは損になると思います。

これは統計データでの解析は難しいと思います。
一律に14巡目からケイテン鳴きはありか?と考えるとありになってくるんですが、状況がいろいろと複雑に絡み合っているので、それらを総合的に判断するとなしになる。
過去の経験がものを言いますね。
今までハイテイで親に高い手をツモられて痛い目に遭った経験が過去に何度もありますし、テンパイ料ごときよりハイテイを消す方がずっと大事なのは分かっていました。

三麻においてハイテイをずらすことはそれほど大事ではありません。
それよりも鳴きでハイテイそのものを消してしまうことの方が大事ですし、カン材や北抜きによってもハイテイは消せるので、四麻よりもハイテイ消しの手段がずっと豊富に存在します(四麻より三麻の方がカン材も集まりやすいので)。
それにハイテイの1ハンがそれほど戦局に影響を与えることはありません。
リーチドラ1ツモにハイテイの1ハンがついて満貫になったら大ダメージですが、ドラが多くインフレしている三麻では満貫以上が当たり前で、4ハンが5ハンになったり、6ハンから7ハンになったりしても点数は変わらないからです。


_3

ケイテンに関してもう1つ重要な考え方があります。
三麻の場合は形式テンパイに取っても、危険牌を引いたらほぼオリることになります。
テンパイ料で得られる収入と放銃打点による支出のバランスを考えると、危険牌の押しは見合わないからです。
これは経験ではなく、統計データの上でもはっきりしていることです。
どうせ危険牌を引いたらオリるのだから、ケイテンで鳴いてもあまり意味はないですね。
そういうわけで最後はハイテイで危険牌を引いてオリることになりました。
ただ今回は親からハイテイを1つ奪っているので、オリてもそれなりに価値のある鳴きだったと言えます。

三麻のテンパイ料の価値が四麻より低いことはよく知られていると思いますが、ハイテイを消す重要性が上がっていることも見逃せません。
四麻のような感覚でケイテン取りの鳴きをするのは良くないことが多いでしょう。
ただ、今回のようにケイテン取りついでにハイテイも消せるなら価値が高いです。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2019121607gm-00b9-0000-d447743c&tw=1&ts=0

経験則に頼る麻雀

サブアカが九段になりました。
たくさんのいいねありがとうございました。

最近データで勝つ三人麻雀(通称三麻本)というすごい本が出版されましたが、実際に三麻鳳凰卓で強い人たちと打っていても、三人麻雀に関してはまだまだ一般化されていない未開拓な領域があると感じました。
四麻とも違う、独自の戦術やノウハウもありますし、強者どうしでも共有されない個人の経験から見識からくる独自の判断もあります。

統計データを活用するデジタル麻雀との相性はやや悪いところがあって、例えば先制リーチの判断などは三麻独特のものがあって、統計データはほとんど役に立たないと言ってもいいです。
仮に他家が明らかに染めにいってたり、国士に向かってたりする場合などは、場に安い待ちでダマテンで張る方が極端に有利になってきますし、四麻と比べても他家の動向がリーチ判断に与える影響は大きいです。
点棒状況に関しても、自分がラス目の場合はトップ目から出和了ると加点の効率が悪く、極端にリーチ有利となりやすいです
(競っているライバルの他家が1人しか居ないのでデバサイを取りづらい)。
それに加え、満貫や跳満程度では決定打にならないので、打点充分というだけではダマにする理由にはなりません。
結局は個別の状況に応じて判断を下す方が統計データを当てにするよりも正確で、そこは知識よりも経験がものを言います。
要はその経験値の差が最終的な実力の差を決定付けているのです。

四麻は情報量が多く、情報処理の速度や、複数の異なる指向の情報を並行に処理する能力なども必要になってきます。
例えば瞬時に場に切れている牌の枚数を数えてもっとも安全な牌を見つけ出す能力などはもっとも重要で、戦績を大きく左右するものです。
四麻に使われる能力の大半はベタオリにもっていかれますし、ここがだめだとどうにもならないですね。
瞬間的な脳の稼動力。
これは生まれつきか、幼少期に養成される素質の高さも必要になってきます。

三麻はそこまでベタオリが重要ではなく、安全度の高い牌を無理矢理捻り出してオリる必要もあまりないので、脳の働きが鈍い人でも経験則に頼ればなんとかなると思います。
私がどちらかというと四麻より三麻を得意としているのはそのためです。
というよりも元々持っている素質の高さでは勝負にならないと思っているので、四麻打ちとしては限界を感じています。
瞬間的な脳の稼動力は鍛えようがないので、上を目指すなら三麻の方かなと。
少しずつかもしれませんが三麻天鳳位を目指してやっていきます。

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