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執念を利用する鳴き

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今回もテンパイからの鳴きです。
オーラストップ目。
打点は必要なく、3900を満貫にする意味はないように思えます。
待ちはスジひっかけになっていて、場況も良さそうに思えるカン2m。
単騎待ちに変えてもこれ以上良い待ちになるとは思えません。

これは待ちを良くしたり、相手に誤った読みをさせるのを目的とするのではなく、あえて自分の手の内を晒す鳴き
満貫あるということを親に見せるための鳴きです。

親はラスとの点差が4800点。
3900までなら打ってもよしと考えるはずです。
現状では自分の鳴きは3900までだろうと高をくくられていることでしょう。
そこでドラポンを見せて満貫ある鳴きだということを親に示すのです。

これで親はかなり押し返しにくくなったのではないでしょうか。
実際ドラポンしただけではなかなか他家はオリてはくれませんが、この状況ならば話は別です。
もう後がないこの状況では打てば確実に自分が死ぬと分かっているのですから。
トップを取るには跳満ツモるか、連荘が必要と考えれば、両面テンパイでも押し返すのは困難ではないでしょうか。

もっとも親以外にはオリて欲しくないのですが、少なくともラス目の西家は後がないので押すしかありません。
ラス目と親のラス回避にかける執念。
どちらも利用したかっこうになりますね。

Jojo191_2

”相手の油断を利用するのは俺の得意だが、この執念とかいうやつはなかなかやっかいだぜ。油断の反対語みてーなものだからな”

ジョジョの名言です。

雪山のロッジで休息をとっていたジョジョとシュトロハイムの一行は、エイジャの赤石を狙う柱の男カーズの襲撃を受けます。
その時にジョジョが発した一言です。

今までに出逢った敵はどこか慢心していたり、相手を舐めていたり、自分の力を過信していたり、戦いを愉しんでいたりする敵が多く、そこに生まれる油断や心の隙を突いてジョジョは数々の苦難や危機を乗り越えてきました。
しかしこの時のカーズだけは他のどんな敵とも違っていました。

柱の男カーズは不死身であり、肉体をバラバラに切り裂かれても元通り再生してしまう生物で、自分が傷つくことに対する恐怖を感じることなくジョジョたちに迫ってきます。
だがそれ以上に1万年以上連れ添った仲間のエシディシが命を犠牲にしてまで赤石を自分に送り届けようとしてくれたことで、なんとかその想いに報いようとカーズは赤石の奪還に執念を燃やしていました。

リサリサから再度赤石を奪った直後や、究極生命体となった後のカーズにはどこか慢心や油断があったような気もしますが、この時のカーズは執念の塊。
いつもなら余裕の闘争心を崩さないジョジョが、この時ばかりはカーズのただならぬ気迫と執念にたじろいでいたのです。

”これは本音だがまったく逃げ出したいぜ”

ジョセフがここまで弱気になるのは珍しいです。
あの究極カーズにさえ強気の姿勢を崩しませんでしたから。
戦略的撤退は何度もありましたが、本気で逃げ出したいと本音を漏らしたのはこのときと、ディオのスタンド(ザ・ワールド)を初めて目の当たりにしたときくらいじゃないでしょうか。

どんな強大な敵よりも何よりも執念というものは強く恐ろしい
ジョジョの世界において、一貫して描かれているテーマのような気がします。
思えばディオも肝心なところで油断や慢心してやられはしたものの、首だけの姿になってもジョナサンの体を乗っ取り生き延びようとした執念はすさまじいものがありました。
その執念がジョナサンを死に追いやったとも言えます。
吉良吉影もとてつもない生への執念を持った難敵でした。
空条承太郎の「てめーは俺を怒らせた」も執念と言えるかもしれません。

天鳳の鳳凰卓も執念を持った人の集まりです。
和了りに懸ける執念、ベタオリに懸ける執念、ラス回避に懸ける執念、生き延びようとする執念。
それでいて油断や慢心することはほとんどないですから付け入る隙がないように思えてしまいます。

Jojo1911_2

そんな執念を持った敵と相対したジョジョは閃きます。
崖下に転落しながら回避行動がとれない絶体絶命のピンチに陥ったジョジョに、ジョジョを殺して赤石を奪おうとするカーズが斬り掛かったその瞬間、ジョジョはとっさに赤石を盾にして自分の身を守ったのです。
カーズの目的はジョジョを殺すことではなく、赤石を手に入れること。
その赤石に対する執念を逆手に取ったのですね。

ジョージ・ジョースターの有名な名言「逆に考えるんだ」にも通じるところがありますが、このシーンもジョジョの名シーンのひとつだと僕は思います。
赤石を盾にするシーンだけ切り取るとなんてことないようにも思えるのですが、エシディシ戦からの話の流れや伏線の張り方が実に秀逸です。

”き・・・切れるわけないよなあ、おまえのラス回避に対する執念を利用させていただく防御策というところか”

天鳳においてもこれは大事な考え方です。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2018070511gm-00a9-0000-db68be27&tw=2

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コメント

初期ジョジョストライク世代なので面白く読ませていただきました。

>ななしさん
僕も1部2部あたりが特に好きですねー

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