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2015年11月

消極的アシストの手順

前回は差し込みまで面倒をみる、全力アシストのケースだったので、今回は差し込みはなしの消極的アシストの手順について振り返っておきます。
これは全力アシストのケースとまったく手順が異なるので気をつけないといけません。


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南1局ラス目の西家が序盤から白を1鳴き。
ちなみに雀荘戦ですが、収支戦でもアシストが必要なケースはあります。
トップが偉いルールなので、トップを狙いにいきます。
そのためには目前の親をまず蹴っておくのが先決事項です。
ラス回避なんてものは当然のことながら優先順位は低いです。
自分で和了るのがもちろん一番良いのですが、それがかなわぬときは他家の手を借りるしかないです。
ということで、この時点で西家にアシストすることを決めました。
段位戦ならアシストはしない方がいいです。
ラス目はラス目のまま沈めておくのがまず最優先なので、むしろ牌をがっちり絞って、親に4000オールツモって飛ばしてもらうのを待ちます。


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まずは5mを切ります。
全力アシストのケースなら2枚持ちの4sからいくべきでしょう。
でも今回のケースは差し込みまではしないので、1~2枚鳴かせるだけで充分です。
ということは、まだ西家の手がまとまってないのに4sより先に5mを切って空振りとなっても大して痛くはありません。
それよりもチートイツリャンシャンテンなので、トイツはほぐさず、自分の和了り目も残します。
5pとの優位差は微妙ですが、ポン出しのソバテンはないとかよく言うので、ポン出しの周りのターツは出来てないことが多いかもしれません。
556から6を切ったケースはあまりなさそうだし、2pも通ってるので34持ちのケースも否定されてます。
むしろ3sとの比較が微妙です。
メンツ手にはなりそうにないので、2-5sの受けは要らないし、こっちの方を切った方が良かったかもしれません。
5mが絡むターツは34、67、46、55の4種類あるんですが、3sが絡むターツも12、24、33、45の4種類です。
同じ4種類ですが、3sの場合は手変わりしにくい愚形のネックのターツが多いんですよね。
これを早く捌かせてあげないと、自力でテンパイや和了が困難になります。

”アシストの優先順位は37牌>456牌”

逆に、1-4待ち、6-9待ちのリャンメンなんかはネックではないし、最後まで残ればすごい和了りやすい待ちになるので、ここを鳴かせる必要はないです。


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次に3sを切ったら西家がペン3sでチー。
この愚形を捌かせたのは超大きいです。
ペンチャンはなかなか自力では埋められませんからね。


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もうここからは何もいきません。
あまりにも危険だと思います。
かなり点差を突き放されたラス目がいきなり序盤から白を1鳴きしてきて、さすがにドラを持っているか染まっていることが多いでしょう。
親の4000オールで飛ぶので、飛び終了回避のために安い手を最速で和了りに来た可能性もありますけどね。
この後は合わせ打ちで鳴かせられそうな牌があれば、それを切っていくくらいでしょうか。
役牌も親に鳴かれたら困るので絞っておきます。

僕は消極的アシストのケースではチートイツをつくってることが多いです。
メンツ手をつくってるとアシストできる牌がかなり限定されますが、チートイツなら2枚持ち以外の牌ならなんでもアシストできるので動きやすいんですよね。
しかもこうやってションパイの役牌も親に絞っておくことができます。
それでいて一応和了り目も残っているという。
差し込みできない場合はなんらかの形で和了り目も残さないと、テンパイさせたら後はオリるだけになってしまって、アシストした人に全てを委ねるかんじになってしまいます。
それはまずいので、自分でなんとかすることも一方では
考えないといけないと思います。
そもそも、他力本願になったり、和了れる手を崩してぐちゃぐちゃになってしまったりしないよう、振り込みが許されない場面でのアシストすべきかどうかの判断は慎重にしなくてはいけないですし、その判断も実に難しいところです。
今回はたまたまチートイツ寄りの手だったから和了りに向かうついでにアシストするのも容易でしたが。
 

このあたりは1000sen2さんの記事が参考になるかも。
『トップ争いをしている人へのアシスト』⇒ http://amba.to/1lSxL5K


_5

親の先制リーチにギリギリ間に合いました。
全力アシストのケースとは手順がまったく異なってくることに注意です。
戦争に例えるとするなら、全力アシストは必要な金銭、人員、武器、弾薬などあらゆる支援を惜しまないのに対し、消極的アシストは必要な武器、弾薬だけ与えて後は自分でなんとかしろよ、こちらはこちらでなんとかするってかんじでしょうか。

”全力アシストは同盟関係、消極的アシストは共闘関係”

なのでべつものとして考えた方がいいのかもしれません。
このあたりを自分の中で整理してテンポ良く打つことを心掛けたいですね。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2015112700gm-0289-0000-x00bba5691e68&tw=1

全力アシストの手順

南場で難しいのはアシストの手順です。
東場でアシストする人なんてまず居ませんし、する必要もほとんどないですから南場特有のテクニックなんですよね。
漠然と手をつくるわけにもいかなくて、きっちりアシストするべき状況を見極めた上で正しい手順を踏まないといけないので難しく、慣れも必要になります。


2015112901gm002900007ae351bbtw0ts8

南3局の序盤でいきなり北家が役牌をポンしてきました。
自分は北家の上座に居座ってますし、手も悪く、ラス目を固定させたままオーラスを迎えたいので、絶好のアシストポイントですね。
現状ラス目との点差は8500点差なので、満貫差し込んでも順位はそのままです。
なのでここは差し込みまで面倒を見ようと思います。


2015112901gm002900007ae351bbtw0ts8_

まずはど真ん中の4pを切ってみました。
しかし、これは間違いです。
2枚持ちの6sを切るのが正解ですね。
いつもアシストするときは自分の和了り目を僅かながら残すようにしていたので、癖でトイツを残してしまったんですね。
トイツを残しているのはチートイツの和了り目を僅かに残すためです。
ですが、この場面は差し込みまで面倒を見るため、和了り目はまったく必要ありません。
例えば1枚目の6sを鳴いてくれなくても、しばらく巡目が経てば手がまとまって、6s周りのターツが出来て、鳴ける形になっていることもあります。
そのときまた6sが切れるので、先に2枚持ちの6sから処理するべきなのです。
4pは1枚しかないので、今鳴いてくれなくて後で鳴ける形になっていても鳴かせることができません。

”全力アシストのときは真ん中の2枚持ちの牌から”

これを念頭に置きたいです。
和了り目を捨てて全力でアシストすべきケースにはまだ慣れてないですね。


2015112901gm002900007ae351bbtw0ts_2

あわてて思い直したので次は6sを切ります。
これを北家がカン6sでチー。


2015112901gm002900007ae351bbtw0ts_3

その次は5pを切ります。
これを北家が567のリャンメンでチー。
親やラス目からいつリーチがかかるかわかりません。
2枚持ちの牌がなければ、とにかく一番鳴いてくれそうな牌から切っていきましょう。
9pや1sは2枚ありますが、端っこなので鳴いてくれる確率は高くないし、5mも北家が8mを切っているので67m持ちで鳴ける形は否定されていますし、46持ちのカン5mもリャンカンを嫌ったことになるので可能性は低いです。
ということは5pが真ん中でもっとも鳴いてくれやすいです。
ターツで言えば34、67、55、46の4パターンもあります。


2015112901gm002900007ae351bbtw0ts_4

その次は5pに次ぐ打牌候補であった5mを切りましたがお声はかからず。


2015112901gm002900007ae351bbtw0ts_5

ここで気になる手出しが入りました。
4センチから赤5mとはいったいなんでしょうか。
僕は反射的にくっつきテンパイだと思ったんですよね。
まだ打点が欲しいところだと思うし、赤またぎのリャンメン待ちということも考えにくいし、577みたいな形でもカン6に受けそうなので、5m周りの待ちはないんじゃないでしょうか。
カン2mもなさそうです。
あとは、愚形残りのイーシャンテンで5mへのくっつきを見ていた可能性もあります。
良形ターツが揃っていれば赤5mはさっさと切って安牌を持ちそうな気もするので、愚形待ちの可能性はけっこう高いんじゃないでしょうか。
いずれにしても萬子じゃなくて他の色の待ちの可能性が高そうです。
赤5mは単にポツンと浮いていたのを持っていただけのように見えますね。

くっつきテンパイだとするとソーズの真ん中の浮き牌にくっついてターツになっている可能性があり、6sは一度鳴かれましたが、当たりになっている可能性は高いと思いました。
なのでこの次に切るのは6sのつもりでした。
7pも4pのスジが一度通ってますけど、くっつきテンパイなら、後にピンズ周りで新たなターツが出来た可能性があるので当たり得ます。
細かな説明は省きますが、僕は6s→7p→8pの順で当たりそうな気がするので、その順番で切る予定でした。


2015112901gm002900007ae351bbtw0ts_6

実際の当たりは3-6pでした。
334に5がくっついてのテンパイです。

当たりそうな牌を推測しながら、可能性の高い方を見極めて切っていくのは本当に難しいです。
もっと精度を高めるなら、リーチがかかった後も差し込みにいけるように、親やラス目の現物を後回しにするとかそういうことも考える必要があります。

ちょっと途中でミスが入りましたが、考えを整理して、テンポ良く打てるように心がけたいです。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2015112901gm-0029-0000-7ae351bb&tw=0

隙あらばリーチ

僕は南場の立ち回りが下手です。
局収支を計算するのは得意でも、順位計算や、半荘収支を計算するのは苦手ということなのでしょう。
南場は東場にはない押し引き、鳴き、リーチ、絞り、アシスト、差し込み判断などが必要になってきますが、今回は特にリーチについて取り上げてみたいと思います。


2015111417gm00290000d28b9bdetw0ts7

これはダマにすべきでした。
高め三色だからということはあまり関係なく。
ラス目の仕掛けをもっと警戒するべきで、中を1鳴きしているし、染めにもいかず、手なりで手を進めているような河をしています。
しかも七段だし、簡単にこの状況で安い手を和了りにくるとも思えません。
これは確実にドラを持っていますね。
トップをまくるにはここで高い手を和了っとかないとと思っていたのですが、甘い考えでした。
この後、上家に満貫刺さります。
大反省して僕はこの時から心を入れ替えました。


2015112020gm0029000004fe6a59tw2ts5

平和ドラ1のテンパイ。
巡目も速く、待ちも絶好ですがちゃんと学習したのでダマにします。
点棒状況を考えると、トップ目と現状20000点差で脇から3900和了っても次局4000オールではトップに足りません。
むしろラス目から3900出和了ると次局4000オールでラス目が飛んで2位確してしまうので不利です。
ラス目から見逃してもフリテンにならないように、ダマにしておくのがベストだと思います。
冷静に見ると、これはラス回避優先というより、トップを狙う上でもダマにすべき状況です。
ここで1300-2600ツモ和了っても、次局3900オールではラス目が飛びませんし、トップを狙う上でもあまり有利になってない(むしろ不利?)ですね。


2015111506gm0029000066d73d82tw0ts11

ここではトップは見えませんが、2位を確実に獲り切ろうという考えでリーチを打ちました。
現状3位との点差が6100点差なので、平和のみの1000点ではなく、2000点以上は欲しいです。
3位との点差が8100点になればオーラスでトップに差し込みにもいけますし、ラス目に満貫振っても大丈夫になるのでかなりやりやすいし、2位が獲れる確率もだいぶ違ってくると思うんですよね。
待ちは絶好で8p先切りも利いています。
たぶん差し込みとかはしてくれないでしょうが、9pくらいならリーチを打っても両脇は普通に切ってくれそうなかんじです。

そうは言っても、これはやりすぎたなと思いました。
親はゼンツに決まってますし、まだドラも見えてません。
しかし頭の片隅にできれば3位との点差を8000以上に広げておきたいという考えは重要なので、例えばいったんダマにしておいて親が安そうな仕掛けをしてきたらツモ切りリーチを打つとか、ドラの東が切れたらツモ切りリーチを打つとか、そういう引き出しを持てればいいと思います。

天鳳だからってなんでもラス回避優先では厳しいです。
取り切れるトップや2位のポイントはしっかり取っておかないとと思うので、ラス回避は優先しつつ、思い切って少し踏み込んだこともしてみようと思います。

リーチで和了率を高める

最近リーチが増えた理由のひとつに、もしかしたらここはダマにするよりリーチを打った方がむしろ和了れるんじゃないか?と感じる場面が増えたからというのもあります。
例えば・・・


2015102200gm00290000f987048etw3ts6

チートイドラドラのテンパイ。
9600あれば北家を飛ばせるしあまり打点が必要ない場面ですが、いっそのことリーチを打ってしまったらどうでしょうか。
リーチを打った場合とダマにした場合の変化を考えてみましょう。


_2

南家は2件のリーチを受けて、親の現物かつ、北家の2p先切り外側の1pを打ってきました。
2家の共通安牌がないのでこうなるのは当然です。
しかしこの次はもう安牌がありません。
北家の現物9sは親には通ってないし、打てる牌がなくなります。
西を持っていれば両者に通りやすそうと考え、次は打つかもしれませんね。
これがもし自分のリーチがなかったとしたら、北家の現物の9sを打ったと思われます。
その次は9s、そのまた次は1pとなって、西は持っていたとしても後回しにされます。
そうこうしている間に北家にツモられるかもしれず、リーチを打ったときと比べて、ダマの場合はこちらの和了率が下がってしまっていると考えられるのです。


_3

続いて西家の動向を予測してみます。
なんと、既にメンホンダマで張っていました。
したがってここで追っかけリーチが入ります。
しかしまた仮定の話で申し訳ないのですが、もしテンパイが入ってなかったとしたらどうでしょう。
西家の点棒状況的には北家に対してやや押し寄りになる場面で、リーチ1件ならシャンテンでも1枚や2枚の危険牌は押して和了りに向かうことも考えられます。
そうするとトイツでもっている西は出てきません。
現物の7mもあるので、オリるとしてもそっちからです。
しかし、2件のリーチに対してなら、さすがにシャンテンから押すのは忍びないと考え、両者に通りやすそうな西のトイツ落としも考えられるんじゃないでしょうか。
なにしろ、2件のリーチに対しては両者の共通安牌がありません。


_3

結果は西家のリーチ直後にラス目の北家が当たり牌を西家に振り込んで飛んで終了と。
自分はリーチ棒の支出分だけ順位が下がって2位で終わってしまいました。
しかし、今回はこの結果を見ても自分の判断が間違っていたとは思っていません。
リーチとダマでは和了率がだいぶ違ってくるように思えてならないからです。
西家がメンホンで張っているかどうかは僕にはちょっとよくわからないですね。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2015102200gm-0029-0000-f987048e&tw=3

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