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2015年8月

下柳流メンタルコントロール術

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http://www.amazon.co.jp/dp/4864700087

下柳剛の「ボディ・ブレイン」という本を読みました。

下柳剛は阪神タイガースで活躍した野球人です。
2003年2005年リーグ優勝の立役者としても活躍しました。
僕は阪神ファンなので、この阪神タイガースの歴史に名を残す重要な選手の一人の内面を知っておくべきだと思ってこの本を読みました。
下柳という男は実はどういう人間かよくわからないところが多いんですね。
ぶっきらぼうで、照れ屋で、マスコミ露出を嫌う、一匹狼的なところがあります。
でも、不思議と周りの選手からは慕われていて、首脳陣からの信頼も厚く、記者からの評判も良いんです。
それは僕が下柳の現役中ずっと見ていて感じたことであります。
とにかく、見ていて面白い選手の一人であったことはたしかです。
それがこの本を手に取った理由です。

僕は月に何冊か本を読むのが習慣となっていますが、麻雀以外のジャンルの本もたくさん読みます。
それはもちろん麻雀の参考になればと思って読んでいるわけではありません。
でも、この本は何故か天鳳を打つときの心構えとして大いに参考になる気がして仕方ありませんでした。
内容は投球術に関する記述はほとんどなく、メンタルコントロールに関することばかり。
天鳳もメンタルが大事だとよく言われますよね?

このブログは基本麻雀以外のことは書きません。
なので今回の記事は、この本におけるメンタルコントロール術を天鳳に生かしたいという趣旨で書いています。
中でも特に天鳳にも当てはまりそうな下柳流メンタルコントロール術をまとめてみました。
この本自体もすごく良い内容だったので、野球に興味がなくともおすすめです。

①前後際断

前後際断は下柳の座右の銘として有名です。
グラブに文字を刺繍して、登板の際はそれを何度も見ながら心を落ち着かせていたことがファンの間ではよく知られています。
実はこれ、野球界では昔からずっと同じようなことがよく言われているんですね。
例えば負けた試合の後の監督インタビュー。
「切り替えて明日頑張ります」
これが決まり文句です。
他にも目の前の試合ひとつひとつに集中してやっていきますとか、優勝、タイトル、そういうのは意識しないとか。
コーチやチームメイトにもよく言われているはずです。
点を取られてしまったら切り替えていこうと。
要は過去をひきずるな、未来に不安を残すな、目の前の一瞬に集中しろということなのですが。
野球においてはそれほどまでに大事なことのようで、耳にタコが出来るほど聞かされます。
でも、いくら言われても野球選手の頭には入らないようで、打たれたことをひきずってコントロールを乱したり、逆に打たれることを極度に恐れて四球を与えたり、何度も同じ失敗を繰り返すのです。
下柳の場合は、前後際断という有名なお坊さんの言葉に触れてそれを強く意識するようになったようです。

天鳳においてもこれほど大事なことはなくて、例えば東発に満貫振ったことを後悔して、あの押しは間違っていたのかどうかがずっと気になって、後の対局に集中できなくなることがよくあります。
過去のことは振り切って、目の前の対局に集中しないと河に対する注意がおろそかになったり、手出しツモ切りが見えなくなったりして当然パフォーマンスは落ちます。
天鳳には牌譜という便利なものがあるのだから、振り込んだことは一旦忘れて、後で振り返って反省すればいいのです。

他に例えば今日はラスをたくさん引いてptを大量に失ってしまった。
昨日までは原点あったのにと考えてしまう。
そこからさらに明日には原点まで戻そうとまで考えてしまう。
これが実によくないですね。
いくら悔やんでも失ったptは返ってこないし、いくら願ってもptが短期間で返ってくる保証もない。
こういう意識が無理な押しに繋がったりするんですよね。
またはムキになって連予約して、疲労感を残したまま次の対局に臨んでしまうとか。
そうすると当然パフォーマンスが落ちて、pt期待効率も下がりますね。
結局は目の前の1戦1戦を大事に消化していくしかないのです。
過去に何ptあった、未来はこうなってやろうとか考えるとろくなことがないです。

②周りの人間に感謝すること

感謝することはきれいごとではなく、メンタル効率的にも重要なことだといいます。
自分の力で成し遂げたと過信すると、それ以上の努力をしなくなるからです。
勝ち星がついたのは野手の守り、加点によるサポートのおかげである。
使ってくれた首脳陣のおかげである、リリーフ投手が抑えてくれたおかげであるなどという風に考えるわけです。
天鳳は一人で打つものですが、これを天鳳に置き換えると、負けは実力、勝ちは運と考えることかもしれません。
決して勝ちを自分の実力と考えないことです。
勝ちを自分の力と思っていると努力をしなくなるだけではなく、負けが込んだときに自分はこれだけの力があるはずなのに、こんなことは許されない!となって憤ってしまいます。
自分の実力を過小評価することは謙虚になれとかそういうことではなく、メンタル効率的に良いことです。
師匠が居る人は師匠にも感謝しましょう。

③見るともなく見る

キャッチャーミット一点を捉えるのではなく、バッターボックス全体を見て投げることで、バッターの動きや仕草などから狙いが分かることがあるといいます。
麻雀も同じで手牌や河だけに視点を集中するのではなく、卓全体を見るようにするのです。

さっき、ツイッター見てたらこんなツイートが流れてきました。
これはこの通りそのまんまです。
漫画バカボンドのセリフをもじったもので、下柳もそれを参考にしたようです。
実際これはやっぱり卓全体を見るように常に心掛けた方が、手出しツモ切りも見やすいし、河から他家の狙いにも気付きやすい、安牌も把握しやすいと感じます。

④最悪の場面から想像する

下柳は例えば巨人戦なら満塁で4番のラミレスをバッターボックスに迎えるイメージを試合前に持つといいます。
最悪の場面を想定しておいて、その場面においてどう対処するかをあらかじめ考えておくんですね。
天鳳も同じで、例えばオーラスを迎えたとき、ラスと30000点差あるとすれば、まずラスに倍満直撃くらったケースから想定します。
こうすればラスからいきなりリーチがかかっても動じることはありません。
一発は避けられるか、ドラは見えているかなど確認しながら、それでも押す価値があるかどうかを判断します。
東場なら親からリーチがかかったとき、ラス目からリーチがかかったときなどが最悪です。
そのため親の安牌、ラス目の安牌が何枚あるか、そこを常に念頭において手を進めていきます。
しょうもない手なら親とラス目の安牌を貯め込んでおく。
押す価値のある手なら勝負にいってみるという風に考えられますし、まずはスタート地点をそこにおくことで、手づくりの道筋がつけやすいと思います。
ポジティブに自分が和了ることだけ考えてると、何の備えもなく、場当たり的な対応になりがちです。

⑤自分なりの勘をバカにするな

下柳はなんとなくこいつは合わないなとか、こいつとは合うなと体で感じたときは素直にそれに従った方が良い結果に結びつくことが多かったといいます。
麻雀でもよくありますよね。
大体こういう場面では押すのがセオリーだけど、なんとなくすごく嫌なかんじのする牌を掴んでしまった。
理屈も根拠もなにもわからないけど、なんとなくこの牌はすごく危険な気がする、押したくないって感じるときありますよね。
デジタルな打ち方にとらわれていると、こういう牌は押しちゃいます。
そして案の定刺さってしまうことが実はよくあります。
確率的なこととか、統計的なこととか、理屈ではよくわからなくても、こういう「なんとなく」嫌なかんじのするという心の声には素直に従った方がいいのです。
それなりの経験もないと当てにはならないかもしれないですが、こういう自分なりの感覚はバカにできません。
時に確率論や統計論にも勝ることがあります。

⑥リズムをつくる

テンポの良い投球をする投手は勝ちを呼び込みやすいとは野球界でよく言われていることです。
下柳も勝ち運の強い投手でした。
点を取られないというより、勝ちを呼び込める投手だったのです。
それは運だけによるものではないと思います。
天鳳もテンポ良い打牌を心掛けた方が良い結果が得られやすいと思いますね。
他家に考える隙を与えないということと、こちらの狙いを悟られないようにするというのが具体的な狙いです。
ただ、これを意識しすぎても打ち急ぎになって、打牌選択を間違うミスとなりやすいです。
なので何歩か先の未来を想像しながら打つことがリズムをつくるコツかもしれません。
この牌を引いたらこの牌を打つというようなことを余裕があるときにあらかじめ考えておくわけです。
野球でも投げ急ぎとか手拍子でストライクを取りにいくとかよく言いますし、慎重にいくべきところは決して急いではならないです。

下柳はテンポの良いピッチャーは何故勝てるのか?との問いに、軽やかなリズムの投手は自信に満ち溢れ、味方の士気を上げ、敵を威圧する効果があるのではないかと答えています。
これは天鳳打っていてもやはり感じることがありますね。
テンポ良く打ってくる相手はなんとなく嫌なかんじがする、威圧感がある、勝てそうにない気がするとか。
でもただ速いだけだと頭からっぽのタコみたいに思えて全然怖くありません。
だから1打1打を大事にしつつもテンポ良く打つのです。
下柳は別の項でも1球1球を大事に気を込めることが大切だと述べていました。

遠い仕掛け


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遠い仕掛けは嫌いです。
遠い仕掛けとはこのようなメンツが1つもないところからの仕掛けを言います。
こういう状態から仕掛けると大体ぐだぐだになります。
3副露して守りの受けはボロボロな上にまだテンパイもしていないとか、裸単騎になって待ちは見え見えでゴミだとか。
役牌バックやホンイツやトイトイならまだ鳴き散らかしても手に字牌が残るのでなんとかなったり、回したり受けたりもしやすいでしょう。
タンヤオ仕掛けのときはかなりぐだぐだになりやすいので要注意です。
大体ろくなことにならないというのが自分の経験からくる印象です。
僕はタンヤオでメンツが1つもない状態から仕掛けるのは体が拒否してしまいます。
メンツが1つでもあればその部分は晒す必要がないので、あられもないような乱れた状態になることはありません。
だからタンヤオ仕掛けはメンツ1つ出来てからというのが自分に課したルールみたいなもんでした。

でも、今回はその禁じ手をあえて犯しました。
この点棒状況なら振り込みを気にせず、がむしゃらにトップを取りに行っていいと思ったからです。
それと、このカン6sは1度でも見逃すともう二度と埋まる気がしません。
この手は赤を使い切るのが義務みたいなものだと思ってるので、どの道赤5sの周りでメンツはつくらないといけません。
なのでここでまずはそのノルマを1つきっちりと消化しておかないと、この局の将来は厳しいでしょう。


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問題はこの後でした。
この6pは急所でもなんでもないし、鳴くべきではなかったです。
6pも2pも鳴いて裸単騎も辞さずと、むちゃくちゃに鳴き散らかす勢いでしたがそれはやりすぎ。
6pを鳴くと22456678みたいな、ピンズで2メンツ1ヘッドの形がつくれなくなるし、守りの受けが減るのも良くないです。
そんなにあせらなくても上家がホンイツ気配なのでピンズはいくらでも鳴けるし問題ないです。


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案の定ぐだぐだになってきてます。
フリテンの上に待ちが3枚枯れたペン6pのターツが出来たりして形はぐちゃぐちゃです。
さすがに3pは鳴けませんでした。
ちょっとこのへんで頭を冷やそうと。


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ペン6pを嫌い、ドラが重なったところで再び出た3pをチー。


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テンパイしました。
ここで5mを切るかどうか迷いましたがいつのまにか、5mがドラに変わっています。
ありがたくないことです。
こっちは上家がドラ色じゃないホンイツ仕掛けをやっていると思って安心していたのに、上家の仕掛けが突然危ないものに変わってしまいました。
もしこのダブドラの5mで打って跳満以上になったら一気にラス落ちです。
さすがにそれは不味いので2-5s待ちがけっこう良い待ちに見えるんですが、5m単騎でしぶしぶテンパイを取りました。


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その後ションパイの南を掴んでオリ。


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その後南が通ったので1sを鳴き直してテンパイを取りました。
最後のツモでマンズの危険牌を掴んだら最悪ですが、逆に言えば掴みさえしなければいいということで、それなりにテンパイ取る価値はあるかなと思いますが。

やっぱり最後は裸単騎になってしまいました。
そして最後は危険牌を掴んだらラス落ちの危機でした。
もう少し安全に攻めることが出来たと思います。
やはり6pを鳴いたところが拙かったと思います。
1鳴き目の6sが問題なのではありません。
遠いタンヤオ仕掛けも時には必要なことがあって、今回は1鳴き目がかなりの急所だったのと、点棒状況的にラス落ちの心配があまりなかったことで解禁としました。
でも、その後勢いでなんでも鳴いてしまいがちになるのがよくないところです。
急所の6sだけは鳴いておいて、後は手がある程度まとまるまで鳴かないスタンスがいいと思います。
そうすれば遠いところから仕掛けても、ある程度形のまとまった、守りの受けもしっかりした手牌構成で落ち着いて攻めることができます。

牌譜
http://tenhou.net/0/?log=2015081910gm-0029-0000-0ede7394&tw=2

天鳳公式完全攻略読本~感想

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いまさらながら、「天鳳公式完全攻略読本」通称天鳳本についての感想を書きたいと思います。
実はだいぶ前に読み終わっていたのですが、正直内容がいまいちだと思って書くつもりはなかったのです。
でも時間が経つにつれてどうにも書きたい衝動が抑えられなくなってきました。
率直に不満も含めて書きます。
不快に思われる方はあらかじめご了承ください。

まず、以前にASAPIN本を読んだときに、これは天鳳鳳凰卓向けの本だな、鳳凰卓攻略本といってもいい内容だなと感想を述べたのですが、そのときにいっそのこと裾野を特上卓や天鳳全体にも広げて、公式的に天鳳攻略本として売り出せばいいんじゃないかなんてこともうっすらと思ってました。
天鳳攻略本というコンセプトで売り出すというのは、いいところに目をつけられたなと思いますね。

僕もゲームの攻略本は大好きでした。
最近はめっきりやらなくなりましたが、昔はFF、ドラクエなどのロールプレイングゲームはよくやってました。
そのときに必ず攻略本をセットで買って、攻略本を片手にプレイするのが僕のスタイルでした。
ゲームソフト単体でプレイすることはありえません。
やるからには拾えるアイテムからイベントから全てかき集めてやりこまないと気がすまないので。
本にしおりを挟んでゲームプレイ中に何度も開いてマップを確認したり、知らないアイテムやモンスターに遭遇するたびに何度も開いてデータを確認したり。
このフロアのどこにアイテムが落ちてるのか、このモンスターの弱点はなんなんだ、この武器の特性はなんだとか、それをいちいち確認するわけですね。
ゲームをプレイする前にも攻略本を読み込んで、この後どういう展開になるのか、予習したりもしましたね。
そのくらい読み込んで、そのゲームがクリアし終わる頃には本はボロボロになってました。
正直、ゲームを攻略するために攻略本を読むんじゃなくて、ゲーム攻略本を楽しむためにゲームをプレイしてるんじゃないかと思えるほどです。
本末転倒ですね。

そんなゲーム攻略本マニアの僕から見て、この本は全然攻略本の内容じゃありません。
おそらく福地さんもネマタさんもゲーム攻略本を読む習慣がないんじゃないですかね?
どう見ても内容が学習参考書なんですよね。
ゲーム攻略本を読んでいるとき特有のワクワク感がないです。
途中で何度も問題集的なページが挟んでありますが、あれが良くないですね。
塾でお勉強させられてる気がしてしまう。
ゲームはお勉強から逃避するための存在であり、お勉強とゲームはまったく間逆のベクトルを向いた存在です。
攻略本と参考書も水と火くらい属性が間逆です。
また上卓攻略編、特上攻略編と銘打ってページが割かれていますが、内容は完全に牌効率育成メソッドでしかなくて、たしかに雀力向上には役に立つんだけど、天鳳というステージを攻略するためのノウハウみたいなものはありません。
なんていうんでしょうね。
攻略本でいうと、このステージのこのボスはこういう弱点を持っていて、こういう属性の武器を揃えれば勝てるとか、そういう具体的で効果的な攻略法が書かれてないんです。
書いてある内容は、ひたすら雑魚モンスターとエンカウント繰り返して、経験値ゴールド稼いで、レベル上げて装備を整えろってな内容です。
そりゃあレベル稼ぎをやればボスは倒せるし、ゲームはクリアできるでしょう。
でも、それって僕的なゲームの楽しみ方からすれば邪道なんです。
ギリギリのレベルでボスと対峙して、持てるスキルと装備を効果的に使いこなして倒すことがゲーマー的には一番楽しいわけなのです。

例えば特上卓の攻略法で言うと、特上卓は他家のテンパイスピードが速い場所で、平均打点はそんなに高くなくて、リーチのケアはしっかりしてきて、鳴きのケアは甘いという特徴があります。
よって、染め手などの高い打点の鳴きで他家の点棒を奪って、自分は逆に鳴きのケアをしっかりすることで他者との実力の差を埋められます。
このステージにおける敵の弱点は何か。
その弱点を突ける武器やスキルはどういったものか。
そこが一番攻略本を手に取った読者が知りたいところだと思うんです。

そんなわけでどうにもこの本の内容は好きになれません。
攻略本として見たときに、コレジャナイ感がハンパではないです。
ASAPIN本の方がよほど攻略本的な内容に思えますが、それはASAPINさんがコアなゲーマーだからでしょうね。
ゲーマー気質をよく分かってらっしゃると思います。

ただ、この本は後半から一変して面白い内容になってます。
鳳凰卓攻略編などはそのステージにおける具体的な攻略法、効果的なスキルについて天鳳位が語ってます。
4章の段位押し引き表も面白いです。
天鳳特有のpt配分に対応するための具体的な押し引き基準が書かれているのです。
これこそが攻略本的な内容です。
良いところもあるだけに不満も募ります。
前半の内容は現麻でやればいいと思います。
あれはもともと学習参考書なので。

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