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新次元麻雀~感想

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「新次元麻雀」通称アサピン本、さっそく読ませてもらいました。
内容は、前作と同様に天鳳の鳳凰民向けの内容。
上級者向けで初中級者や特上民には向きません。
この本の内容が理解できるようならとっくに鳳凰民になっているのでは・・・。
また、戦術的にも天鳳の鳳凰卓にアジャストした内容で、ラス回避に特化したものとなっています。
鳳凰卓攻略本といってもいいでしょう。
フリールール向きではないです。

何故特上民向けでないかというと、相手がある程度打てることを想定して、この点棒状況ならこう動く、こういう仕掛けをしたらこう対応する、などメンツのレベルが高いことが前提とした戦術になっているからです。
ランダムかつ意味不明な対応をしてくる相手を想定していません。
例えばp26。
他家の捨て牌から相対速度を測れとありますが、メンツのレベルによってはまったく当てになりません。
切るべきでないタイミングでドラを切ったりも普通にあるし、特に速いわけでもないのに適当にトイツ落としすることだってあります。
せめて仕掛けが1つ2つは入らないことには、何も判断材料を得たことにはならないと思います。
しかし相手が鳳凰民となると話は別で、それなりに信用はできます。

そもそも特上レベルで何の動きもない他家を警戒する必要はないとも言えます。
そんなことに気を使っている余裕があるなら、手牌に集中して、正しい牌理手順を踏むことに全力を注いだ方がいいです。
レベル的に複数の事象に同時対応することは難しいからです。
処理能力が低いなら、重要度の高い事象を確実に処理していく方がいいです。

そういう意味で、正しい牌理手順を踏むことはむしろ当然のこととして、その前提に立った上でさらにどうすればいいかという内容になっています。
本書の戦術は他家との距離感を測った上で、あえて正しい牌理手順を踏み外している内容が多いです。
でも、それは正規の道が分かった上で踏み外さないと、ただ路頭に迷うだけで意味がありません。
そういう意味で、この本の内容を理解する、ましてや実践するというのは相当に難しいんじゃないでしょうか。

しかし、鳳凰卓で上を目指す人にとっては、まさにこの上ない内容といってもいいんじゃないでしょうか。
難解で上級者向きとはいえ、実践的な内容ではあります(鳳凰民に限られますが)。
90ページほどがケイテン戦術に割かれていますが、この拘りもわかる気がします。
鳳凰卓でケイテン取り技術ほど戦績に影響するものはないと思われるからです。
一見マニアックな印象を受けますが、実際は実践的です。
まず、鳳凰卓では特上卓より流局率が2%前後高くてしょっちゅう流局しますし、和了率も高くは望めないので、僅差の勝負が多くなり、テンパイ料で順位に差が付くことも多くなると思われるからです。
流局率が15%前後ということは7局打って1回流局するということで、1半荘打てば1~2局は流局するということになります。
オーラスの1局だけでも相当大事なのに、1~2局における立ち回りというのは相当影響が大きいんじゃないかと思います。

また、ケイテン取りの技術というのは、鳳凰卓でも周りのメンツとの実力差をつけやすい分野だと思います。
正しい牌理手順が踏めること。
正しいオリ手順が踏めること。
精度の高い押し引きが出来ること。
そんなのは出来て当たり前みたいな世界ですから。
最近は仕掛けの精度も、巡目やスピード、打点、点棒状況もろもろの条件におけるベストなバランスが研究され、差がつけにくくなってきました。
もっとも難解なケイテン取りの技術にこそ活路が見出せるんじゃないか。
そんな気もします。

総合的には鳳凰民には漏れなくおすすめできる内容です。
特上民以下にはやはりおすすめできないでしょうか。
ケイテンなど考えずに、素直にベタオリ手順を磨いた方がいいのではという気しかしないです。
ベタオリもままならないのに、確実に放銃しないのを前提としながら、他家の動きを見極め、切るべき牌を見極め、鳴くべき牌を見極め、点棒状況、巡目なども考慮しながら、手をつくり回し打っていくというのは、相当にハードルが高いと思われます。

また、実戦編に関しても、他家との距離感をつかむことや、リスク管理の徹底に重点を置かれていて難しい内容です。
文章が難解というわけではないですが、実践するのはかなり難しいと思われます。
まずは正しい牌理手順と、得られるリターンの想定がなってないと、リスクは減ったがリターンも同時に減ったみたいなことになりそうです。
放銃率は減ったけど、和了率も減ったとか。
リスクを意識しすぎて、変に縮こまった麻雀になるのは心配です。
天鳳とはいえ、特上卓ならラス回避などあまり意識せずに、もっと伸び伸びとした麻雀を打って欲しい気がします。
それでも充分勝っていけるはずですから。

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