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2014年6月

流れとはなにか

この前、サッカーのワールドカップを見ていて気になったことがあります。

「ドログバが入ってから流れが変わった」

テレビの解説者も、新聞の評論家も、視聴者も口を揃えて言うことです。
麻雀に流れはないとデジタル派はよく言いますが、どうやらサッカーに流れはあるみたいです。
このことで異論を挟んでる人はあまり見ません。
見ていた方ならわかるでしょうが、ドログバ投入からわずか3分で2点入れられたのです。
1点リードから一転して追いかける立場に立たされました。
どう見ても偶然とは思えず、たしかにドログバ投入をきっかけにしてムードが一変した、試合の流れが変わったように見えます。
 

では、ドログバがつくった流れとは、一体なんだったんでしょうか。
僕は野球派なので、サッカーのことはまったくよくわからないんですが、ドログバはコートジボワールの英雄らしいです。
それも世界的に有名なので、日本側もそれを良く分かっています。
でも、本当にド素人の目線なんですが、見たところ、彼がとてつもない超人的なプレーを発揮して流れが変わったという風には見えません。
他の選手に比べると当然、実力的には格上なのかもしれませんが、それでも一人で出来ることには限りがあります。
ということは、ドログバが何かとてつもないことを起こしたというより、彼がピッチに入ることにより、周りの反応が変わり、それによって流れが変わったと考えるのが自然なんじゃないでしょうか。
報道によれば、ドログバには3人のマークがついたといいます。
ドログバにマークが集中することで、日本側の守備に隙が生まれ、そこを付け込まれて点を奪われたという見方も出来るでしょう。
また、ドログバが強力なリーダーシップとカリスマを発揮して、コートジボワール側のチーム内連携が急速に良くなったということも考えられます。
いずれにしても、ドログバ登場によって、日本側、コートジボワール側から大きなリアクションが生まれました。
それらがすべてまとまって、大きなうねりとなって流れに変わったのです。

流れとは周りの反応、リアクションによってもたらされるものであると考えます。
野球でも流れは耳にタコが出来るほど繰り返し、評論家や解説者から聞かされる言葉ですね。
目の前の事象を具体的に解説して、視聴者に理解を得るという務めを放棄して、流れという曖昧な言葉ですべてひとくくりにして片付けるという、いい加減な解説者が多いのもたしかなんですが、流れという概念自体は、視聴者を含めた野球界全体で広く認められているように思います。
それは野球というスポーツがリアクションのスポーツだからです。
ピッチャーが投げた球をバッターが打ち返す。
これだって、バッターはピッチャーの球をよく見て打ち返さないといけないわけですし、タイミングを合わせ、球種の見極めもしなければいけません。
ゴルフのように、止まったボールを打つわけじゃないんですから、相手の動向を見ながら自分がそれに合わせて対応する。
モロに受けの意識でバッターは臨まないといけないんですね。
また、投手も打者の狙いは何かなどをバッターボックスの雰囲気から感じ取り、対応を変えることがよくあります。
変化球が狙われてるなら直球で勝負しようとか。
そしてバッターが打ち返した球を野手が反応して処理します。
ボールの行方を審判が追いジャッジします。
これらも全て他者の動向があって初めて具体的に自分が行動を起こせることであって、何もないところからアクションはできません。
しかも、それらのリアクションが全て繋がっています。
ピッチャーが投げて、バッターが打って、野手が打球を処理して、審判がジャッジする。
リアクションからリアクションにどんどん繋がっていきます。
これが試合全体の流れになるんですね

これらが滞りなくスムーズに運べていれば良い流れをつくったとなるんでしょう。

野球では流れというものが顕著に表れるため、いかにして試合の主導権を握るか、流れを掴むかといったことがよく論じられますね。
例えば、足が速くて盗塁の巧い選手が出塁する。
それによってバッテリーは対応を余儀なくされます。
変化球はなかなか投げられないですし、けん制で威嚇しつつ、クイックモーションで投げることになり、球威も落とさざるを得ません。
バッテリーは最大限に対応しなければならないわけです。
これが機動力を使って流れを変えるとよく言われるゆえんです。
要は相手に対応させればさせるだけ流れに変えやすいということです。
ホームランは流れにならないとよく言われるのもそれです。
ショックで投球を乱すピッチャーはたまにいますが、対応する余地がないので、打たれて気持ちを切り替えられたらそれまでで、流れになりません。
ソロホームランより、ヒットを繋いで1点取った方が流れになりやすいから有利というわけです。

ここまでは野球の流れについて説明してきました。
じゃあ、麻雀の流れについてはどうなんでしょうか。

Photo

他人の牌譜からで申し訳ないんですが、観戦していて、このリーチは局地的にはひとつの流れを生んだと思えた瞬間でした。
鳳凰卓で南場のラス目の先制リーチには、他家は最大限の対応をしてきます。
よほどの手が入ってない限り押し返してこないですね。
だから良形に拘らず、先制したら積極的に曲げていきましょうということなんですね。
このリーチによって流局して一人テンパイを勝ち取ることが出来ました。
点棒状況に対応し、的確に判断して他家に対応させて、最大限の結果は得ることが出来たんじゃないかと思います。
手変わりを待っても平和のみですから。

問題は次の局です。
次の局で和了れれば、供託も取り返し、順位も上げて、良い流れを掴んだとなるんでしょうが、配牌やツモは運次第なのでどうにもなりません。
いくら良い流れで局が消化したからといって、次の局がその流れを引き継ぐことはまったくありません。
配牌とツモが悪かったらそれまでなんですよね。
配牌とツモはリアクションしないですから。
前局の結果がどうであれ、淡々とランダムな牌をよこすだけです。
だから繋がらないんですね。
たとえ良い結果が得られたとしても、それは偶然でしかないと思います。
それに加えて、麻雀というゲームは自分の手の都合で打つことが大半で、他家の動向に対応すること自体が少ないというのもあります。
だから流れになりにくいんですね。
とはいえ、1局だけでも良い流れをつくりたいと思うなら、とにかく他家に対応させることで打開できる場面があるかもしれません。
このリーチも、次局はどうなるかわからないとしても、少なくとも前局からの悪い流れを断ち切ることだけは出来たと見ることも出来なくはないです。
基本的に流れはないと思ってますが、上位の卓ほど対応してくるので、レベルの高い麻雀なら、流れはあると言えばあるのかもしれないです。

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